田舎暮らしはじめました〜うちの家賃は5千円〜

グレゴリ青山 著 メディアファクトリー 出版社
2009年11月20日 初版
ISBN978–4–8401–3116–2

都会暮らしの著者が田舎に引っ越し、その日常をユーモアと笑いで、田舎暮らしとはどういうものかという事が理解させてくれる本だ。

家賃9万円の狭いアパートの都会暮らしに嫌気がさしてきた著者と夫のヨコチンが、友人の一人が田舎暮らしを始めたので見にいったときに、田舎暮らしの良さに目覚め田舎の良い物件を探すことになる。

色々な県の役所に空き家を打診する手紙を送るが、良い返事は1年間なかった。
しかし、1年後に和歌山の一軒家が空き家となったので借りないかとの連絡を受ける。
直ちに和歌山の物件を見学に行って見た。
藁葺き屋根の平屋の一軒家だが都会のアパートより断然広い上に庭も広い。
その上家賃は月5千円で良いと言う。
そのリーズナブルさに感動し早速その家を借りたいと申し出る。

早速、引越しを始める2人、軽自動車で借りた家へと引っ越していく。
持って行った荷物を降ろすと夜になってしまったので、近くの温泉に入り休憩所で夕御飯んにしようかと思っていたが、温泉から出た後、食事の時間が過ぎてしまったので食事は出せないと言われた。都会ではかなり早い時間なのだが田舎だと閉まるのが早い。
近くにスーパーもコンビニもなく、小さなラーメン屋を1件見つけラーメンにやっとありつけた。

そして、田舎暮らしに慣れていくうちに2人は土いじりにはまっていった。
夫のヨコチンは畑を耕し、野菜を作り始めた。
もともとそういった事がしたかったらしい。
しかし、慣れない畑仕事をしたために身体中が筋肉痛になってしまう。
そして、田舎には様々な虫が棲息している。
その虫たちとの戦いも待っていた。
大きい蜘蛛やムカデ、見たこともないトンデモな虫とも戦うことになる。

子猫が家の前に捨てられていた。
前から猫を飼って見たかった著者は、今まで住居の問題で飼うことが出来なかったので、その猫を飼うことにした。
直ぐに家に慣れて2人に懐いていった。
暫くすると子猫は雌だったので妊娠し子猫を5匹も産んだ。
真っ黒な猫だけ欲しい人がいたのであげたが、あと4匹は飼うことになった。

そして、4年間この家で暮らしていくが、あまりにも都会から遠く漫画の仕事の依頼が減っていってこのままでは暮らして行けないので、もう少し都会の家にひっこすことになってしまう。

実際、田舎で暮らして見なければわからないことが面白く描かれている。
田舎暮らしに憧れている人は一読がオススメだ。


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