液晶テレビを購入しました。映画観るのに最高です!

液晶テレビ[パナソニック]VIERA TH-55EX850 [55インチ]を購入しました。
以前は日立のWOOプラズマ50インチを使っていました。
およそ10年くらい使いましたが、全く壊れず、まだまだ画質の綺麗さを保ってました。
しかし、この所のテレビの進歩が進んで、様々な理由から買い換えることにしました。

妻の母の使っているテレビが32型のシャープアクオスですが、色も悪くなり、画質も720Pなので私の使っているプラズマと交換して使用することにして、私の部屋はビエラ55インチを導入する事にしました。

実際、買い替え時にどれを購入するかいくつかの候補を検討しました。
ビエラ以外はSONYのBRAVIA、東芝のREGZAで迷いました。

■チョイス!
BRAVIAの良いところはアンドロイドテレビなので、アプリを追加する事により、コンテンツを増やしていけるメリットと、4倍速の画面表示で早い動きもチラつかないところでしょうか、新し物好きな方かスポーツなどの早い動きを観賞する方はBRAVIAが良いのではないでしょうか?
BRAVIAの決定はリモコン操作時のレスポンスが悪いことがあります。
それとチューナーが他のテレビに比べて少ないところですね。

REGZAの良いところは何より全録が付いてるところでしょう。
非常に全録は惹かれました。
ただ、全録にはいくつかの問題点もあります。
テレビに付いている全録は録画画質の変更は一切できず標準のみだけ(テレビの録画では普通です)で、全録で録画できるのは地デジのみという仕様です。
あまり地デジを見ない私的には必要ない機能となってました。
WOWOWが全録できたらよかったのですけど。
と言った、他社のテレビと比較しました。

今回購入した、VIERA TH-55EX850 [55インチ] はまず画質が良いのは当たり前で(他社のも画質は十分良かったです)更に他社より良いところとして音が良いんです。そこそこ高性能のスピーカーがついていてサラウンドシステムを立ち上げず気軽に映画を鑑賞できるのです。

■レビュー!
リモコンの反応も十分早く、音声入力が便利です、色々な操作が音声認識で出来るのです。
高速画像では多少残像感はあります。私は殆どが映画鑑賞に使用するのでそこら辺はあまり問題していません。
有機液晶は魅力でしたが、高いのと焼き付きや寿命の問題が気になって今回は見送りました。
アプリ機能が付いているのでBRAVIA程ではないですがYouTubeやネット、Amazon primeも見れradikoでラジオを聴く事ができて、4テラの外付けHDで録画もたっぷり2番組同時に出来ます。
ただ、録画予約時の番組表が見辛いのは何とか改善して欲しいです。
前使用のWooの番組表の出来が素晴らしかったので、それと比べると貧弱です。
他にも、嫁の部屋の録画した番組が視聴できるとか、USBメモリに入れたハイレゾ音源の再生できるとか色々な機能がありますが、まだそこまで使用しておりません。
このテレビを導入後、YouTubeやAmazon primeが気楽に観る事が出来るようになったのが最高です。
ここのところ『孤独のグルメ』を次々と鑑賞しています。
気楽に観れて良いんですよね『孤独のグルメ』。


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英BBCが選んだ「21世紀 最高の映画100本」の1位に驚いた!

英BBCが選んだ「21世紀 最高の映画100本」というものが発表されました。
今世紀(2000年以降)に公開された映画で「21世紀の最も偉大な映画ベスト100」ということだそうです。
世界177名の映画評論家の意見よりランク付けしたということです。
私は、21本観ていますが皆さまは何本ご覧になっているでしょうか?
意外と観ていない自分に驚いています。
題名さえ知らない映画が何本もありました。
映画って奥が深いですね。
以下に100位まで、記しておきます。

1位 「マルホランド・ドライブ」 (2001)
監督:デヴィッド・リンチ

2位 「花様年華」 (2007)
監督:ウォン・カーウァイ

3位 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」 (2007)
監督:ポール・トーマス・アンダーソン

4位 「千と千尋の神隠し」 (2001)
監督:宮崎駿

5位 「6才のボクが、大人になるまで。」 (2014)
監督:リチャード・リンクレイター

6位 「エターナル・サンシャイン」 (2004)
監督:ミシェル・ゴンドリー

7位 「ツリー・オブ・ライフ」 (2011)
監督:テレンス・マリック

8位 「ヤンヤン 夏の想い出」 (2000)
監督:エドワード・ヤン

9位 「別離」 (2011)
監督:アスガル・ファルハーディー

10位 「ノーカントリー」 (2007)
監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン

11位 「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」 (2013)
監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン

12位 「ゾディアック」 (2007)
監督:デヴィッド・フィンチャー

13位 「トゥモロー・ワールド」 (2006)
監督:アルフォンソ・キュアロン

14位 「アクト・オブ・キリング」 (2012)
監督:ジョシュア・オッペンハイマー

15位 「4ヶ月、3週と2日」 (2007)
監督:クリスチャン・ムンギウ

16位 「ホーリー・モーターズ」 (2012)
監督:レオス・カラックス

17位 「パンズ・ラビリンス」 (2006)
監督:ギレルモ・デル・トロ

18位 「白いリボン」 (2009)
監督:ミヒャエル・ハネケ

19位 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」 (2015)
監督:ジョージ・ミラー

20位 「脳内ニューヨーク」 (2008)
監督:チャーリー・カウフマン

21位 「グランド・ブダペスト・ホテル」l (2014)
監督:ウェス・アンダーソン

22位 「ロスト・イン・トランスレーション」 (2003)
監督:ソフィア・コッポラ

23位 「隠された記憶」 (2005)
監督:ミヒャエル・ハネケ

24位 「ザ・マスター」 (2012)
監督:ポール・トーマス・アンダーソン

25位 「メメント」 (2000)
監督:クリストファー・ノーラン

26位 「25時」 (2002)
監督:スパイク・リー

27位 「ソーシャル・ネットワーク」 (2010)
監督:デヴィッド・フィンチャー

28位 「トーク・トゥ・ハー」 (2002)
監督:ペドロ・アルモドバル

29位 「ウォーリー」 (2008)
監督:アンドリュー・スタントン

30位 「オールド・ボーイ」 (2003)
監督:パク・チャヌク

31位 「マーガレット」 (2011)
監督:ケネス・ローナガン

32位 「善き人のためのソナタ」 (2006)
監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク

33位 「ダークナイト」 (2008)
監督:クリストファー・ノーラン

34位 「サウルの息子」 (2015)
監督:ネメシュ・ラースロー

35位 「グリーン・デスティニー」 (2000)
監督:アン・リー

36位 「禁じられた歌声」 (2014)
監督:アブデラマン・シサコ

37位 「ブンミおじさんの森」 (2010)
監督:アピチャッポン・ウィーラセクタン

38位 「シティ・オブ・ゴッド」 (2002)
監督:フェルナンド・メイレレス

39位 「ニュー・ワールド」 (2005)
監督:テレンス・マリック

40位 「ブロークバック・マウンテン」 (2005)
監督:アン・リー

41位 「インサイド・ヘッド」 (2015)
監督:ピート・ドクター、ロニー・デル・カルメン

42位 「愛、アムール」 (2012)
監督:ミヒャエル・ハネケ

43位 「メランコリア」 (2011)
監督:ラース・フォン・トリアー

44位 「それでも夜は明ける」 (2013)
監督:スティーブ・マックイーン

45位 「アデル、ブルーは熱い色」 (2013)
監督:アブデラティフ・ケシシュ

46位 「トスカーナの贋作」 (2010)
監督:アッバス・キアロスタミ

47位 「リヴァイアサン」 (2014)
監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ

48位 「ブルックリン」 (2015)
監督:ジョン・クローリー

49位 「さらば、愛の言葉よ」 (2014)
監督:ジャン=リュック・ゴダール

50位 「黒衣の刺客」 (2015)
監督:ホウ・シャオシェン

51位 「インセプション」 (2010)
監督:クリストファー・ノーラン

52位 「トロピカル・マラディ」 (2004)
監督:アピチャッポン・ウィーラセクタン

53位 「ムーラン・ルージュ」 (2001)
監督:バズ・ラーマン

54位 「昔々、アナトリアで」 (2011)
監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン

55位 「イーダ」 (2013)
監督:パヴェウ・パヴリコフスキ

56位 「ヴェルクマイスター・ハーモニー」 (2000)
監督:タル・ベーラ

57位 「ゼロ・ダーク・サーティ」 (2012)
監督:キャスリン・ビグロー

58位 「母たちの村」 (2004)
監督:ウスマン・センベーヌ

59位 「ヒストリー・オブ・バイオレンス」 (2005)
監督:デヴィッド・クローネンバーグ

60位 「世紀の光」 (2006)
監督:アピチャッポン・ウィーラセクタン

61位 「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」 (2013)
監督:ジョナサン・グレイザー

62位 「イングロリアス・バスターズ」 (2009)
監督:クエンティン・タランティーノ

63位 「ニーチェの馬」 (2011)
監督:タル・ベーラ

64位 「グレート・ビューティー/追憶のローマ」 (2013)
監督:パオロ・ソレンティーノ

65位 「フィッシュ・タンク」 (2009)
監督:アンドレア・アーノルド

66位 「春夏秋冬そして春」 (2003)
監督:キム・ギドク

67位 「ハート・ロッカー」 (2008)
監督:キャスリン・ビグロー

68位 「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」 (2001)
監督:ウェス・アンダーソン

69位 「キャロル」 (2015)
監督:トッド・ヘインズ

70位 「物語る私たち」 (2012)
監督:サラ・ポーリー

71位 「熱波」 (2012)
監督:ミゲル・ゴメス

72位 「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」 (2004)
監督:ジム・ジャームッシュ

73位 「ビフォア・サンセット」 (2004)
監督:リチャード・リンクレイター

74位 「スプリング・ブレイカーズ」 (2012)
監督:ハーモニー・コリン

75位 「インヒアレント・ヴァイス」 (2014)
監督:ポール・トーマス・アンダーソン

76位 「ドッグヴィル」 (2003)
監督:ラース・フォン・トリアー

77位 「潜水服は蝶の夢を見る」 (2007)
監督:ジュリアン・シュナーベル

78位 「ウルフ・オブ・ウォールストリート」 (2013)
監督:マーティン・スコセッシ

79位 「あの頃ペニー・レインと」 (2000)
監督:キャメロン・クロウ

80位 「父、帰る」 (2003)
監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ

81位 「SHAME -シェイム-」 (2011)
監督:スティーブ・マックイーン

82位 「シリアスマン」 (2009)
監督: ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン

83位 「A.I.」 (2001)
監督:スティーブン・スピルバーグ

84位 「her/世界でひとつの彼女」 (2013)
監督:スパイク・ジョーンズ

85位 「預言者」 (2009)
監督:ジャック・オーディアール

86位 「エデンより彼方に」 (2002)
監督:トッド・ヘインズ

87位 「アメリ」 (2001)
監督:ジャン・ピエール・ジュネ

88位 「スポットライト 世紀のスクープ」 (2015)
監督:トーマス・マッカーシー

89位 「頭のない女」 (2008)
監督:ルクレシア・マルテル

90位 「戦場のピアニスト」 (2002)
監督:ロマン・ポランスキー

91位 「瞳の奥の秘密」 (2009)
監督:フアン・ホセ・カンパネラ

92位 「ジェシー・ジェームズの暗殺」 (2007)
監督:アンドリュー・ドミニク

93位 「レミーのおいしいレストラン」 (2007)
監督:ブラッド・バード

94位 「ぼくのエリ 200歳の少女」 (2008)
監督:トーマス・アルフレッドソン

95位 「ムーンライズ・キングダム」 (2012)
監督:ウェス・アンダーソン

96位 「ファインディング・ニモ」 (2003)
監督:アンドリュー・スタントン

97位 「ホワイト・マテリアル」 (2009)
監督:クレール・ドニ

98位 「10話」 (2002)
監督:アッバス・キアロスタミ

99位 「落穂拾い」 (2000)
監督:アニエス・ヴァルダ

100位タイ 「カルロス」 (2010)
監督: オリビエ・アサイヤス

いかかでしょうか?
『マルホランドドライブ』が1位なのが意外です。
正統派なストーリーの映画ではなく、トリッキーなものが1位になっているのが、ごのベスト100のマニアックさではないでしょうか?
邦画は宮崎監督の『千と千尋の神隠し』のみなのが寂しい限りです。
意外とシリアスな映画が多くてバカ映画は入らないのですね(例えば『ワイルドスピード』シリーズとか)。
マーベルものとかホラーとかスプラッターは入らないのですね。
私がベスト100を考えたらもっと全然違った内容になりますね。
そのうち自分のベスト映画を掲載できたら良いなと思います。


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うつヌケ

書籍イメージ
田中圭一 著 角川書店 出版社
2017年1月19日 初版
ISBN–978–4–04–103708–9

サラリーマンで漫画家の著者が患ったうつ病の治る過程のレポートと、著者の周りの人でうつ病にかかってしまった人、著名人へのインタビューをマンガ形式で綴った新しいうつ病の直し方「うつヌケ」を披露する。

最初のエピソードは著者自身がどの様にうつ病にかかっていったかとそのうつがヌケるまでの過程を披露していく。
著者は何とうつを10年も患っていながら仕事をし続けていたと言う。
仕事での劣等感を引き金にうつへと向かっていく筆者のこころの動きが描かれ、本書では脳が寒天に覆われてしまったようと表現されている感覚に囚われてしまったとの事。

薬を飲みながら仕事を続けていくが、だんだん薬が効かなくなり、量が増えていくという事態になってしまった。

しばらくしてある一冊の本をきっかけにうつとはどういったものかというものの片鱗を理解し、自分自身の考え方や行動を見直し改善していったためうつが段々とヌケていった。
しかし、その代償に会社をリストラされてしまう。
だが、その時著者は「これから自分にあった仕事を探せる」と思えて逆に楽になったのだった。

そして、新しい会社に移り新しい仕事をはじめた著者はうつはヌケたと思っていたが、ある時にまたうつの症状が現れた。
何の前触れもなくうに囚われたが、また何日かするとうつがヌケた。
こういったことの繰り返しが続いていた。
その「突然のリターン」の原因を著者は調査した。
そして、またある一冊の本と出会った。
そこに、まぎれもない解答があった。
うつをぶり返させるものそれは、激しい気温の変化だった。
3月、5月、11月に気分が落ち込む事が多い、気温差の激しい季節だ。
そのカラクリを理解した著者はその気温差の激しい季節はうつがぶり返す事を理解した準備できるようになった。

こうして気分をうまくコントロールしていけるので精神的不安も減り何事もなく過ごす事ができるようになった。

こうしたうつがヌケるエピソードを著者の周りの者、著名人にインタビューし、如何にうつを克服していくかを教えてくれる内容となっている。

本書ではやはりうつになってしまった場合自分自身の考え方の改善が最もうつには効くと思われる。

こうであるべきとか、失敗した時に自分を責めてしまうとか、未熟な自分自身を受け入れないとか等、思い詰めるとだんだん心を追い詰めてしまう。

そもそも日本人は完璧主義が多く、べき論が大好きだ。
しかし、それがうつへの引き金だ、日本人はもっとおおらかに生きてもいいと思う。
日本人の多くの人がおおらかに生きる事を否定的に考えるが、その為に窮屈な国になっている。

その窮屈な考えに拍車をかけているのが現在、わが国で起きているデフレの問題に通じる。
デフレの所為で働く事が辛く窮屈になっている。
早くデフレを脱却して若者たりが様々な仕事で大きな成功をできる国になって欲しい。


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アル中病棟 失踪日記2

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吾妻ひでお 著 イースト・プレス 出版社
2013年10月10日 初版
ISBN978–4–7816–1072–6

大ヒットした「失踪日記」に続きその後の出来事を綴ったのがこの「アル中病棟 失踪日記2」である。

前著は仕事に行き詰まって、酒を飲み続けアル中になり失踪した。
その失踪中の出来事を中心に描かれていた。
本著は家に戻り、アルコール依存症を治療するために病院に入院中の出来事を吾妻ひでおテイストで暗過ぎないユーモアさで描かれたドキュメントである。

酒を呑み過ぎ、アルコール依存症となった著者は遂に幻覚を見たり自殺を図ったりという末期的な状態となってしまった。
その為、家族に取り押さえられながらアルコール依存症専門の病院へ強制入院させられる事になる。
そして、3ヶ月間の禁酒プログラムに入る事になる。

アルコール依存症の治療により禁酒を行うと最初に辛いのが眠れなくなる事だ。
今まではアルコールにより酩酊状態から睡眠を行なっていた為、アルコールが断たれた事により睡眠しづらくなるのだ。
その為、睡眠薬を追加で飲んだりするが、それでも眠れなくなる。

プログラムに入るとシアナマイドを処方される。
それを飲むとアルコールの受け付けない状態になって、呑むと酩酊したり嘔吐したりする様になる。
そして、期間中呑んだ者はガッチャン部屋(反省室)に入れられるらしい。

アルコール依存の者は3週間も禁止をすれば体調的には回復するがそ後の離脱症状による幻覚が出たり精神的に問題が起こりまた飲酒するということになり易いらしい。

プログラム中、自助グループに通わされる。
自助グループとは、アルコール依存性の者たちがお互いの体験談を発表し、2度と飲酒をしないと誓い合う集まりの事。
ひとりひとり順番に体験談を発表し、感想を話し合う。

入院が40日になろうとする頃、自宅への外出許可を願い出て、了承される。
久しぶりに我が家に帰る著者。
家での食事はやはり美味いらしい。
病院での出来事を家族に話す。
次の日、病院に帰る。

そして、入院も終わりになり家へと帰宅する事となる。

アルコール依存性の著者がなるべく明るく描いたと本の最後の対談記事に載っていた。
現実はもっと大変で、経済的な問題もあった様だ、酒はほどほどが良いのかも。


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藤子スタジオアシスタント日記 まいっちんぐマンガ道

書籍イメージ
えびはら武司 著 竹書房 出版社
2015年7月7日 初版
ISBN978–4–8019–0356–2

藤子不二雄のアシスタントをやっていた、「まいっちんぐマチコ先生」の作品で有名な著者が当時のアシスタント時代を振り返り、藤子不二雄のマンガ制作の裏話を披露する本書。

藤子不二雄ファンには懐かしいタイトルの誕生や制作秘話が明かされるドキュメントマンガである。

そもそも著者は藤子不二雄の大ファンで子供の頃から藤子不二雄の弟子になると決めいていて、藤子不二雄スタジオにマンガの持ち込みをしたのがきっかけでアシスタントとなる。
藤子不二雄F氏にマンガを見てもらい、強引な頼み込みで、弟子として働くことになった。

そして、藤子不二雄スタジオで働いた出来事を綴っていく。

藤子不二雄2人の漫画家のペンネームで、藤本氏と我孫子氏の二人の名前を合わせた名前だ。
藤子不二雄あ氏の著作「マンガ道」でもわかるが当初は2人で合作して作品を制作していた。
しかし、途中からそれぞれのマンガを描く様になり、著者がアシスタントをしていた当時は既に仕事場は別の机を並べて制作を行なっていた。

藤本氏は寡黙で内向的なタイプで、我孫子氏は外向的なタイプだった。
藤本氏は仕事一筋で、我孫子氏はゴルフやマージャンなど遊びもしながら仕事もうまくこなしていた。

性格は全く違う二人だった様だ。

この本で特に面白く感じたのは、コピー機が開発されてからマンガではコピー機を使った、作業の省力化や、表現を使っていったという事だ。
赤塚不二夫氏の「おそ松くん」の六子も一人の顔を描いて、五つコピーして貼っていたと言うし、我孫子氏の「プロゴルファー猿」でもゴルフボールをコピーしたとき表現が良かったのでそれを貼って使っていたと言う。
そういえばつのだじろう氏のマンガも写真をコピーした表現を使っていたのを思い出す。

ドラえもんが最初は評価されていなかった事や、「オバケのQ太郎」が多くの漫画家の手で制作されていた事、著者のヒット作「まいっちんぐマチコ先生」がいかに作られていくかが述べられている。

読みやすい絵柄とコマ運びで一気に読んでしまった。

藤子不二雄に興味がある人、マンガの制作ってどうやっているのかなど興味のある人は読めば楽しい時間になります。


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田舎暮らしはじめました〜うちの家賃は5千円〜

グレゴリ青山 著 メディアファクトリー 出版社
2009年11月20日 初版
ISBN978–4–8401–3116–2

都会暮らしの著者が田舎に引っ越し、その日常をユーモアと笑いで、田舎暮らしとはどういうものかという事が理解させてくれる本だ。

家賃9万円の狭いアパートの都会暮らしに嫌気がさしてきた著者と夫のヨコチンが、友人の一人が田舎暮らしを始めたので見にいったときに、田舎暮らしの良さに目覚め田舎の良い物件を探すことになる。

色々な県の役所に空き家を打診する手紙を送るが、良い返事は1年間なかった。
しかし、1年後に和歌山の一軒家が空き家となったので借りないかとの連絡を受ける。
直ちに和歌山の物件を見学に行って見た。
藁葺き屋根の平屋の一軒家だが都会のアパートより断然広い上に庭も広い。
その上家賃は月5千円で良いと言う。
そのリーズナブルさに感動し早速その家を借りたいと申し出る。

早速、引越しを始める2人、軽自動車で借りた家へと引っ越していく。
持って行った荷物を降ろすと夜になってしまったので、近くの温泉に入り休憩所で夕御飯んにしようかと思っていたが、温泉から出た後、食事の時間が過ぎてしまったので食事は出せないと言われた。都会ではかなり早い時間なのだが田舎だと閉まるのが早い。
近くにスーパーもコンビニもなく、小さなラーメン屋を1件見つけラーメンにやっとありつけた。

そして、田舎暮らしに慣れていくうちに2人は土いじりにはまっていった。
夫のヨコチンは畑を耕し、野菜を作り始めた。
もともとそういった事がしたかったらしい。
しかし、慣れない畑仕事をしたために身体中が筋肉痛になってしまう。
そして、田舎には様々な虫が棲息している。
その虫たちとの戦いも待っていた。
大きい蜘蛛やムカデ、見たこともないトンデモな虫とも戦うことになる。

子猫が家の前に捨てられていた。
前から猫を飼って見たかった著者は、今まで住居の問題で飼うことが出来なかったので、その猫を飼うことにした。
直ぐに家に慣れて2人に懐いていった。
暫くすると子猫は雌だったので妊娠し子猫を5匹も産んだ。
真っ黒な猫だけ欲しい人がいたのであげたが、あと4匹は飼うことになった。

そして、4年間この家で暮らしていくが、あまりにも都会から遠く漫画の仕事の依頼が減っていってこのままでは暮らして行けないので、もう少し都会の家にひっこすことになってしまう。

実際、田舎で暮らして見なければわからないことが面白く描かれている。
田舎暮らしに憧れている人は一読がオススメだ。


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