戦争は悲惨だということを知れ「ハクソーリッジ」はリアルな戦闘シーン。

 俳優として数々の話題作に出演し、監督としては『ブレイブハート』でオスカーも手にしたメル・ギブソンが「アポカリプス」以来十年ぶりにメガホンを取って放つ感動作。

 ツタヤでブルーレイをレンタルして鑑賞しました。

監督:メル・ギブソン
上映時間:139分
製作国:アメリカ合衆国、オーストラリア

 第2次世界大戦中、デズモンド(アンドリュー・ガーフィールド)は、人を殺してはいけないという信念を持ち、軍隊に入ってもその意思を変えようとせず決して銃を手にしようとしなかった。しかし軍では彼の考えを受け入れてくれるものは全くいなかった。
 彼は、人命を奪うことを禁ずるキリスト教の教えを必死で守ろうとするが、最終的に軍法会議にかけられてしまう。
 その後、妻(テリーサ・パーマー)と父(ヒューゴ・ウィーヴィング)の尽力により、デズモンドは軍法会議を退け、武器の携行なしに戦場に向かうことを許可され救護兵として沖縄戦線に赴くことになる。
 そこではじめてデズモンドは戦場の悲惨さを目にし次々と倒れていく隊の同僚たちを目にする。
 彼は不屈の精神で兵士の救護を続けていき神の奇跡を起こすことになる。

 主人公の子供のころから軌跡を起こすまでの、ストーリーは映画として良く出来ています。
 最後までダレづに見ることができます。
 主人公役のアンドリュー・ガーフィールドが役に非常にあっています。
 奥さん役のテリーサ・パーマーも綺麗でした。
 やはり、この映画の見所は沖縄戦のシーンになります。
 プライベート・ライアン並みの戦闘による悲惨で残酷な描写が次々と描かれていきます。
 そして、主人公の英雄的な行動で負傷した兵達を次々と救っていきます。
 最後は沖縄を制圧して映画は終わります。
 正直、日本人には微妙になる設定となっています。
 実際の戦争ではアメリカは国際法違反となる沖縄での民間人の殺戮を相当数やっているので実際はこのようなヒロイックなストーリーは事実とはいえないことは百も承知で鑑賞しました。
 あくまで映画としては面白いです。
 映画の最初にこれは事実の物語であると字幕がでますが、あくまで脚色のある事実だということは理解して観るべき映画です。
 しかし、戦争の悲惨さと映画としての映像やストーリーの面白さは十二分にあるので、ぜひご覧になってください。
 オススメします。


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羽生名人との壮絶な戦い「聖の青春」は儚くも熱い。

■スタッフ
監督:森 義隆
原作:大崎善生
脚本:向井康介
製作年:2016年
製作国:日本
出演:松山ケンイチ, 東出昌大, 染谷将太, 安田顕, リリー・フランキー

WOWOWで放送したものを録画して鑑賞しました。

 羽生善治を追い詰めた棋士・村山聖。病と闘いながら全力で駆け抜けた、わずか29年の生涯を描ノンフィクション。

■ストーリー
 天才・羽生善治と「東の羽生、西の村山」と並び称されたが、29歳の若さで亡くなった伝説の棋士・村山聖。
 幼少期より腎臓の難病・ネフローゼ症候群を患い、入退院を繰り返しながらもたが名人位を獲る夢を抱き、命を削り将棋に全てを懸けた。
 1994年、将棋のプロ棋士・村山聖(さとし)七段は、将棋界最高峰のタイトル「名人」を目指し、15歳の頃から10年間弟子入りし同居していた森師匠の元を離れ、上京する。
 幼いころから将棋にかけてきた聖を見て理解している森師匠は、聖の上京を応援する。
 髪や爪は伸び放題、足の踏み場もなく散らかった部屋、酒を飲むと先輩連中にも食ってかかる聖に皆は呆れるが、彼の将棋にかける思いを理解して支えた。
 その頃、同世代の天才棋士・羽生善治が前人未到のタイトル七冠を達成。
 聖は強烈に羽生を意識し、ライバルでありながら憧れの想いも抱く。
 そして聖は、「名人」になるため、一層将棋に没頭し、先輩棋士たちを下して、快進撃を続けた。 しかしその時に、聖の身体から癌が発見される。
 医者の手術して療養しなければならないという忠告を聞く耳持たず、聖は将棋を指し続けると決意する。
 原作は生前の村山聖と交流のあった作家・大崎善生の渾身のデビュー作で各方面から絶賛され累計40万部のベストセラーとなっている傑作小説。
 師弟愛、家族愛、そして羽生ら今も将棋界で活躍する仲間たちとの友情を通して男の壮絶な一生を描く。

■レビュー
 感動映画によくある病気ものです。
 ただ恋愛はほとんどなく将棋の対局と闘病を描いた内容。
 松山ケンイチが20キロ太って役作りをしたのが良かったです。
 ライバル役の羽生を演じる東出は対局中の振る舞いがはまさに羽生、良かったです。
 主人公の趣味が読書だが主に少女漫画が好きなのが面白い。
 それと吉野家の牛丼をよく食べている描写がある。
 主人公の性格が聖人ではなく、他人から見ると嫌な奴と思えるような行動や言動もするので、そこがリアルな人間なのだなと思えるところが良かった。
 ストーリーも面白くできていて見ていて飽きないし最後までだれることなく観れた。
 脇役の方たちの演技も良かったので、物語に自然にのめり込めました。
 映像的な見どころは特になく基本人間ドラマが主軸の映画です。
 一度は観てもいいのではないでしょうか。
 松山ケンイチの熱演が凄い。
 オススメです。


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映画「ミュージアム」を鑑賞しました。

 スタッフ
 監督:大友啓史
 原作:巴亮介
 脚本:高橋泉、藤井清美、大友啓史

 キャスト
 小栗旬:沢村久志
 尾野真千子:沢村遥
 野村周平:西野純一
 丸山智己:菅原剛
 田畑智子:秋山佳代
 製作年:2016年
 製作国:日本
 配給:ワーナー・ブラザース映画
 上映時間:132分

 5.1chサラウンド

 WOWOWで放送したものを録画して視聴しました。

 自己評価:5/10

 雨天にだけ発生する連続猟奇殺人事件。
 死者をの死にざまを見せることにこだわる殺人鬼・カエル男は、アーティストを気取り、犯行現場には必ず謎のメモを残す。
 捜査を進め連続する事件の関連性に気付いた刑事・沢村と部下の西野が次のターゲットに沢村の妻が浮かび上がる。
 まんまとカエル男の策略により妻と息子を拉致された沢村は妻と息子を救出する為に事件から外されながらも組織に逆らいカエル男を独自の捜査で謎に迫っていくがカエル男の罠にはまり、逆に追い詰められていく。

 良く出来ている映画だが非常に惜しいところがいくつもある、その部分がうまくできていれば最高の面白い映画になったところを残念出来の映画になってしまった。
 物語の大枠は名作「セブン」で殺人をゲームのように行う部分をホラー映画の「ソウ」からパクった(オマージュ)という感じの内容。
 だが面白ければパクったっていいんです。
 ほとんどの映画はそれより前に作られた映画をパクッてるのだから本作でそれがいけないわけではないはずだ。
 この映画は面白いので別にパクった部分ではない。
 この映画の問題はパクった部分は良く出来ているのだが、邦画特有の邦画病のせいでつまらなくなっているの。
 まず主人特権が強すぎては特別扱いされ過ぎているシナリオが残念。
 主人公の過去や犯人の過去の部分が挿入されるのだが、もう少しスマートにその部分を挿入して欲しい。
 しかも、回想シーンの尺が長すぎる。
 いっそ回想シーンなんて要らないのではないだろうかそのせいで映画のクライマックスのテンポが悪くなってしまっている。
 説明セリフが多すぎるので白ける。
 演技と映像で説明できる部分をセリフで説明してしまう。
 ストーリーをわかりやすくするのが目的だというのはわかるが、映画的にはダサくなってしまう。
 それと役者が演技過剰で恥ずかしい、もう少し抑えた演技を学んでほしい。
 これらは、本当にダサいので邦画もはやくこれらの病気を治してほしい。
 これのせいで2時間ミステリドラマみたいになってしまって、せっかく良いところも沢山あるのに勿体無い。

 全体的には見せ場が沢山あって、最後まで一気に観てしまうくらいの出来なので、十分に観る価値のある映画です。


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映画「サイレント・ナイト 悪魔のサンタクロース」を鑑賞しました。

吹替版
[R15+指定]
2017/10/25(水)
ツタヤのレンタルDVD
1時間35分
【仕様】
音声:1.オリジナル(英語)5.1ch 2.日本語吹替ステレオ
字幕:日本語字幕
画面サイズ:16:9スコープサイズ
分数:94分
特典映像:オリジナル予告編

B級ホラー監督スティーヴン・C・ミラー によるバイオレンス・スラッシャー映画(2012年製作)。
(「Silent Night – Leise rieselt das Blut」(きよしこの夜ー颯爽たる血)、アメリカ/カナダ)
「悪魔のサンタクロース 惨殺の斧」(84)のリメイク

2012年 ベルギー/アメリカ
原題:The Loft
監督:スティーヴン・C・ミラー
製作:ジョン・G・カルボーン、アイザック・クレメンツ、マイカ・ギャロ、他。
脚本:ジェイソン・ロスウェル
撮影:ジョセフ・ホワイト
音楽:ケビン・リープル
美術:キャシー・マッコイ。
編集:セス・フローム
セット制作:マリアム・デクター
特殊メイク:ヴィンセント・J・ガスティーニ、他。
特殊効果:イヴァン・キャンベル、ティム・フリーストーン、他
視覚効果:マイカ・ギャロ、他。
出演:マルコム・マクダウェル、ジェイミー・キング、ドナル・ローグ、リック・スキーン、エレン・ウォン、コートニー=ジェーン・ホワイト、エリック・J・バーグ、マイク・オブライアン、カーティス・ムーア、他。
自己評価:8/10

クリスマス・イブで賑わうウィスコンシン州の小さな田舎町に、サンタクロースの恰好をした殺人鬼による連続殺人事件が発生。平和な田舎町は途端に恐怖の町となる。

あらすじ
クリスマス・イブを迎えたウィスコンシン州の田舎町。休暇中の女性保安官オーブリーのもとに、所長から急な出勤要請。
当直のジョーダン保安官が行方不明で人手が足りないと。
 仕方なく出勤したオーブリーの元に「空き家から異臭がする」と通報、現場へ急行したが。そこには変わり果てた行方不明だったジョーダン保安官と不倫相手の遺体が血だらけになって、無造作に置いてあった。
 そしてモーテルの一室で、男女がポルノの撮影中に惨殺される事件が発生し偶然撮影された、残されたビデオカメラの映像には、サンタクロースの恰好の殺人鬼の姿があった。
 次々と殺人事件が相次ぎ、クリスマス・パレードが開催中の平和な田舎町に恐怖が襲いかかる。
懸命に犯人を探索するオーブリーは、捜査の末、被害者の元に届けられた共通する手がかりを知る。

 ストーリーが良くできている。
 面をしたサンタクロース衣装のサイコパスがジェイソンやレザーフェイスのイメージが思い浮かぶ顔のわからない残虐な殺人鬼が怖さを際立たせる。
 ホラー映画の普通のお手本的パターンなシナリオだが、だがそこがジャンル映画なのだから当たり前だ。
 役者の演技も良い。
 ゴアシーンも良くできている。
 ゴアシーンが苦手の人が鑑賞するのは辛いかもしれない。
 ホラー映画のお手本のような映画、すべて無難にできているし、ゴアシーンが良く出来ているので映像的な見どころも沢山ある。
 クリスマス・イブの夜に鑑賞してはどうだろうか?


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映画「パーフェクト・ルーム」を観ました。

吹替版
[R15+指定]
WOWOWプライムで放送したものを録画して視聴
1時間45分

ベルギー製の大ヒット映画「ロフト」をハリウッドリメイクしたサスペンススリラー。

2014年 ベルギー/アメリカ
原題:The Loft
監督:エリック・ヴァン・ローイ
脚本:ウェズリー・ストリック
出演:カール・アーバン(佐々木啓夫)、ジェームズ・マーティン(阪口修平)、ウェストンワース・ミラー(東地宏樹)、エリック・ストーンストリート(野川雅史)、マティアス・スーナールツ(松田修平)

自己評価:70点

 5人の男たちが共有する秘密の部屋で死体が発見された。果たしてその犯人は?

 剣郁香のヴェイセント(カール・アーバン)は、長年の友人たちに彼が設計し所有する新築マンションのロフトルームを皆で共有して情事の楽しみに使用しようと持ち掛ける。
 全員が妻帯者である彼らは、この提案に乗りそれぞれの楽しみに利用していた。
 しかし、ある朝ひとりの女性の全裸死体がその秘密の部屋で発見され、お互いに疑心暗鬼になりながらもこの真相究明をはじめることになる。

 WOWOWで放送されたものを録画して鑑賞しました。
 少しセクシーな女性のシーンもあり、謎ときもまあまあ面白い。
 結局、どんな男も魅力的な女性がいれば「浮気」してしまうというストーリー。
 謎解きはある程度、展開が読めるので“衝撃な真相”という感じにならないかもしれない。
 この手のストーリーで謎解きが読めるのは仕方ないと言えば仕方ない。
 シーンが現在と過去をある程度行ったり来たりするので、話の展開で迷う人は迷うかもしれない。
 それほど複雑なものではないが。
 シナリオはよくできているので、途中で飽きるようなことはなく、ラストまで一気に観た。
 尺もほど良い長さである。

 基本ストーリー重視な映画なので謎解きがわかってしまえば何回も見返すような映画ではない。
 真相がわかってしまえば見どころはほとんどなくなる。
 そこそこ面白いので1度くらいは観ても良いのでは。

 つまり、ミステリというよりは男ってしょうがない生き物だなと内容のコメディなのではないのだろうか。

 謎解きに期待しすぎず、派手なアクションやゴアシーンは全くない、多少のセクシーシーンがある。


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