結構面白い。映像もなかなか良い映画「鋼の錬金術師」(実写)

WOWOWで放映したものを録画して鑑賞(画質1920×1080iFullHD 音声AACサラウンド)。
最近の映画なので画質は良く、音声もクリアでした。
サラウンド感はそれほどでもありませんでした。

■スタッフ
監督 曽利文彦
脚本 曽利文彦、宮本武史
原作 荒川弘「鋼の錬金術師」
出演者 山田涼介、水石亜飛夢、本田翼、ディーン・フジオカ、蓮佛美沙子、本郷奏多、國村隼、石丸謙二郎、原田夏希、内山信二、夏菜、大泉洋、佐藤隆太、小日向文世、松雪泰子

■ストーリー
亡くなった母をよみがえらせるべくエドワード(山田涼介)とアルフォンスの兄弟は錬金術っでは禁止されている“人体錬成”を試みた。
その試みは失敗しエドワードは右腕と左脚、アルフォンスは体を失い魂を鎧に定着して存在していた。
2人は失った体を取り戻すための錬金術を探し求めていた。
体を取り戻す錬金術には『賢者の石』なる魔法のアイテムが必要と知り、『賢者の石』を探し求める。
『賢者の石』の手がかりを見つけたエドワードはその秘密を探っていたが、『賢者の石』には途轍もない軍の秘密が隠されていた。
果たして2人は体を取り戻すことができるのか?

■監督 曽利文彦
ピンポン(2002年)、 ベクシル 2077日本鎖国、ICHI(2008年)、あしたのジョー(2011年)などの作品があります。
ピンポンは鑑賞しました、CGを使ったスピーディーな卓球の試合のシーンが素晴らしかったです。
ICHIも好きな作品ですね、女版座頭市です。

■主演 山田涼介
男性アイドルグループ・Hey! Say! JUMPのメンバー。
映画での出演作は暗殺教室、グラスホッパー、暗殺教室 -卒業編-、ナミヤ雑貨店の奇蹟があります。
この中では暗殺教室だけ鑑賞したことがあります。

■レビュー
原作は未読です。ストーリーはわかりやすく、結構面白かったです。
中盤、すこしシナリオ的に無理があるな~と思える場面もありましたが、全体的にはカタルシスがある物語になっていて、良かったと思います。
原作ファンには結構厳しい評価になってますが、わたくし的にはこの内容で十分でした。
ロイ・マスタングがかっこいいですね、きっと原作ファンにも人気のキャラクターなんでしょうね。
松雪泰子さんのラストが色っぽくて雰囲気が凄くて良かったです。ますます好きになりました。
是非、続きを作って頂きたいです。


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うつヌケ

書籍イメージ
田中圭一 著 角川書店 出版社
2017年1月19日 初版
ISBN–978–4–04–103708–9

サラリーマンで漫画家の著者が患ったうつ病の治る過程のレポートと、著者の周りの人でうつ病にかかってしまった人、著名人へのインタビューをマンガ形式で綴った新しいうつ病の直し方「うつヌケ」を披露する。

最初のエピソードは著者自身がどの様にうつ病にかかっていったかとそのうつがヌケるまでの過程を披露していく。
著者は何とうつを10年も患っていながら仕事をし続けていたと言う。
仕事での劣等感を引き金にうつへと向かっていく筆者のこころの動きが描かれ、本書では脳が寒天に覆われてしまったようと表現されている感覚に囚われてしまったとの事。

薬を飲みながら仕事を続けていくが、だんだん薬が効かなくなり、量が増えていくという事態になってしまった。

しばらくしてある一冊の本をきっかけにうつとはどういったものかというものの片鱗を理解し、自分自身の考え方や行動を見直し改善していったためうつが段々とヌケていった。
しかし、その代償に会社をリストラされてしまう。
だが、その時著者は「これから自分にあった仕事を探せる」と思えて逆に楽になったのだった。

そして、新しい会社に移り新しい仕事をはじめた著者はうつはヌケたと思っていたが、ある時にまたうつの症状が現れた。
何の前触れもなくうに囚われたが、また何日かするとうつがヌケた。
こういったことの繰り返しが続いていた。
その「突然のリターン」の原因を著者は調査した。
そして、またある一冊の本と出会った。
そこに、まぎれもない解答があった。
うつをぶり返させるものそれは、激しい気温の変化だった。
3月、5月、11月に気分が落ち込む事が多い、気温差の激しい季節だ。
そのカラクリを理解した著者はその気温差の激しい季節はうつがぶり返す事を理解した準備できるようになった。

こうして気分をうまくコントロールしていけるので精神的不安も減り何事もなく過ごす事ができるようになった。

こうしたうつがヌケるエピソードを著者の周りの者、著名人にインタビューし、如何にうつを克服していくかを教えてくれる内容となっている。

本書ではやはりうつになってしまった場合自分自身の考え方の改善が最もうつには効くと思われる。

こうであるべきとか、失敗した時に自分を責めてしまうとか、未熟な自分自身を受け入れないとか等、思い詰めるとだんだん心を追い詰めてしまう。

そもそも日本人は完璧主義が多く、べき論が大好きだ。
しかし、それがうつへの引き金だ、日本人はもっとおおらかに生きてもいいと思う。
日本人の多くの人がおおらかに生きる事を否定的に考えるが、その為に窮屈な国になっている。

その窮屈な考えに拍車をかけているのが現在、わが国で起きているデフレの問題に通じる。
デフレの所為で働く事が辛く窮屈になっている。
早くデフレを脱却して若者たりが様々な仕事で大きな成功をできる国になって欲しい。


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アル中病棟 失踪日記2

書籍イメージ
吾妻ひでお 著 イースト・プレス 出版社
2013年10月10日 初版
ISBN978–4–7816–1072–6

大ヒットした「失踪日記」に続きその後の出来事を綴ったのがこの「アル中病棟 失踪日記2」である。

前著は仕事に行き詰まって、酒を飲み続けアル中になり失踪した。
その失踪中の出来事を中心に描かれていた。
本著は家に戻り、アルコール依存症を治療するために病院に入院中の出来事を吾妻ひでおテイストで暗過ぎないユーモアさで描かれたドキュメントである。

酒を呑み過ぎ、アルコール依存症となった著者は遂に幻覚を見たり自殺を図ったりという末期的な状態となってしまった。
その為、家族に取り押さえられながらアルコール依存症専門の病院へ強制入院させられる事になる。
そして、3ヶ月間の禁酒プログラムに入る事になる。

アルコール依存症の治療により禁酒を行うと最初に辛いのが眠れなくなる事だ。
今まではアルコールにより酩酊状態から睡眠を行なっていた為、アルコールが断たれた事により睡眠しづらくなるのだ。
その為、睡眠薬を追加で飲んだりするが、それでも眠れなくなる。

プログラムに入るとシアナマイドを処方される。
それを飲むとアルコールの受け付けない状態になって、呑むと酩酊したり嘔吐したりする様になる。
そして、期間中呑んだ者はガッチャン部屋(反省室)に入れられるらしい。

アルコール依存の者は3週間も禁止をすれば体調的には回復するがそ後の離脱症状による幻覚が出たり精神的に問題が起こりまた飲酒するということになり易いらしい。

プログラム中、自助グループに通わされる。
自助グループとは、アルコール依存性の者たちがお互いの体験談を発表し、2度と飲酒をしないと誓い合う集まりの事。
ひとりひとり順番に体験談を発表し、感想を話し合う。

入院が40日になろうとする頃、自宅への外出許可を願い出て、了承される。
久しぶりに我が家に帰る著者。
家での食事はやはり美味いらしい。
病院での出来事を家族に話す。
次の日、病院に帰る。

そして、入院も終わりになり家へと帰宅する事となる。

アルコール依存性の著者がなるべく明るく描いたと本の最後の対談記事に載っていた。
現実はもっと大変で、経済的な問題もあった様だ、酒はほどほどが良いのかも。


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藤子スタジオアシスタント日記 まいっちんぐマンガ道

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えびはら武司 著 竹書房 出版社
2015年7月7日 初版
ISBN978–4–8019–0356–2

藤子不二雄のアシスタントをやっていた、「まいっちんぐマチコ先生」の作品で有名な著者が当時のアシスタント時代を振り返り、藤子不二雄のマンガ制作の裏話を披露する本書。

藤子不二雄ファンには懐かしいタイトルの誕生や制作秘話が明かされるドキュメントマンガである。

そもそも著者は藤子不二雄の大ファンで子供の頃から藤子不二雄の弟子になると決めいていて、藤子不二雄スタジオにマンガの持ち込みをしたのがきっかけでアシスタントとなる。
藤子不二雄F氏にマンガを見てもらい、強引な頼み込みで、弟子として働くことになった。

そして、藤子不二雄スタジオで働いた出来事を綴っていく。

藤子不二雄2人の漫画家のペンネームで、藤本氏と我孫子氏の二人の名前を合わせた名前だ。
藤子不二雄あ氏の著作「マンガ道」でもわかるが当初は2人で合作して作品を制作していた。
しかし、途中からそれぞれのマンガを描く様になり、著者がアシスタントをしていた当時は既に仕事場は別の机を並べて制作を行なっていた。

藤本氏は寡黙で内向的なタイプで、我孫子氏は外向的なタイプだった。
藤本氏は仕事一筋で、我孫子氏はゴルフやマージャンなど遊びもしながら仕事もうまくこなしていた。

性格は全く違う二人だった様だ。

この本で特に面白く感じたのは、コピー機が開発されてからマンガではコピー機を使った、作業の省力化や、表現を使っていったという事だ。
赤塚不二夫氏の「おそ松くん」の六子も一人の顔を描いて、五つコピーして貼っていたと言うし、我孫子氏の「プロゴルファー猿」でもゴルフボールをコピーしたとき表現が良かったのでそれを貼って使っていたと言う。
そういえばつのだじろう氏のマンガも写真をコピーした表現を使っていたのを思い出す。

ドラえもんが最初は評価されていなかった事や、「オバケのQ太郎」が多くの漫画家の手で制作されていた事、著者のヒット作「まいっちんぐマチコ先生」がいかに作られていくかが述べられている。

読みやすい絵柄とコマ運びで一気に読んでしまった。

藤子不二雄に興味がある人、マンガの制作ってどうやっているのかなど興味のある人は読めば楽しい時間になります。


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田舎暮らしはじめました〜うちの家賃は5千円〜

グレゴリ青山 著 メディアファクトリー 出版社
2009年11月20日 初版
ISBN978–4–8401–3116–2

都会暮らしの著者が田舎に引っ越し、その日常をユーモアと笑いで、田舎暮らしとはどういうものかという事が理解させてくれる本だ。

家賃9万円の狭いアパートの都会暮らしに嫌気がさしてきた著者と夫のヨコチンが、友人の一人が田舎暮らしを始めたので見にいったときに、田舎暮らしの良さに目覚め田舎の良い物件を探すことになる。

色々な県の役所に空き家を打診する手紙を送るが、良い返事は1年間なかった。
しかし、1年後に和歌山の一軒家が空き家となったので借りないかとの連絡を受ける。
直ちに和歌山の物件を見学に行って見た。
藁葺き屋根の平屋の一軒家だが都会のアパートより断然広い上に庭も広い。
その上家賃は月5千円で良いと言う。
そのリーズナブルさに感動し早速その家を借りたいと申し出る。

早速、引越しを始める2人、軽自動車で借りた家へと引っ越していく。
持って行った荷物を降ろすと夜になってしまったので、近くの温泉に入り休憩所で夕御飯んにしようかと思っていたが、温泉から出た後、食事の時間が過ぎてしまったので食事は出せないと言われた。都会ではかなり早い時間なのだが田舎だと閉まるのが早い。
近くにスーパーもコンビニもなく、小さなラーメン屋を1件見つけラーメンにやっとありつけた。

そして、田舎暮らしに慣れていくうちに2人は土いじりにはまっていった。
夫のヨコチンは畑を耕し、野菜を作り始めた。
もともとそういった事がしたかったらしい。
しかし、慣れない畑仕事をしたために身体中が筋肉痛になってしまう。
そして、田舎には様々な虫が棲息している。
その虫たちとの戦いも待っていた。
大きい蜘蛛やムカデ、見たこともないトンデモな虫とも戦うことになる。

子猫が家の前に捨てられていた。
前から猫を飼って見たかった著者は、今まで住居の問題で飼うことが出来なかったので、その猫を飼うことにした。
直ぐに家に慣れて2人に懐いていった。
暫くすると子猫は雌だったので妊娠し子猫を5匹も産んだ。
真っ黒な猫だけ欲しい人がいたのであげたが、あと4匹は飼うことになった。

そして、4年間この家で暮らしていくが、あまりにも都会から遠く漫画の仕事の依頼が減っていってこのままでは暮らして行けないので、もう少し都会の家にひっこすことになってしまう。

実際、田舎で暮らして見なければわからないことが面白く描かれている。
田舎暮らしに憧れている人は一読がオススメだ。


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東急ハンズには緑のエプロンの神々がいる

るかぽん 著 MEDIA FACTORY 出版社
2015年5月22日 初版
ISBN978–4–04–067424–7

本書は東急ハンズという店を詳しく紹介し、どんな良さがあるのかを改めて教えてくれるというものです。

東急ハンズの親会社は東急百貨店ではなく東急不動産である。
なぜ東急不動産かというとある売れない土地をなんとか利用しようと考え店舗を自社で作り経営を始めたからだという。

どうして現在のような品揃えなのかというと、もともと不動産しか経験したことのない社員なので、小売や仕入れの知識が全く無いところから店を作った為、店員は元職人だったり、その商品の元製作した会社に社員だったりで、商品知識が人並み以上に優れている、なので商品の仕入れも店員が行なっているという。

そもそも、東急ハンズとはなんの専門店なのかという問題がある。
それぞれの人の趣味嗜好によってなんの専門店なのかという感じ方が変わる店だ。
本当に物凄い品揃え数である。
東急ハンズ自身は自分たちの店舗はヒント・マーケットだと言っている。
つまり、顧客それぞれの生活のヒントを売っているという事らしい。
人それぞれのニーズの付加価値を売っているという事なのか。
東急ハンズの店舗は変わった形をしている、左右で半分ずズレた階層になっている。
渋谷の店舗の場所が物凄い坂の場所なのでどのように立てるか検討した時にその形が一番しっくりくるだろうという事でその形が採用されたらしい。
ただし、顧客が出口がわからなくなるらしく、「出口はどこ?」という店員への問い合わせが多いらしい。

東急ハンズの仕入れは店員が自ら行なっている。
店員が一番顧客のニーズに詳しくなるからだという。
そうした顧客のニーズ取り入れてヒット商品が出たこともあるらしい。
現在はパソコンで注文を簡潔にすることができるようになったらしいが、開店当初はそれを作っている工場を足で探して電話番号を控え注文していたという。
東急ハンズではヒントハウスという商品の使い方や使い心地を試せる研究室のような場所があるという。
そこでは、洗剤の使い方や調理器具の使い方使い心地、不具合などを店員自らが徹底調査する場所だということだ。

ハンズではヒントファイルなる小冊紙を100種類以上、配布している。
そこには様々な生活のヒントになる事が書かれている。
・美味いコーヒーの淹れ方
・ワイシャツのシミ抜きの方法
・革靴の手入れの仕方
・蕎麦の打ち方
・役立つロープ結び
・傘の修理
・鞄の補修
・接着剤の選び方
・電球の種類と特徴
等々…。
利用すれば生活の潤いが増すのでは。

以前、横浜にも大きい店舗があったが、残念ながらいまは百貨店の1フロワに縮小されてしまった。
残念で仕方がない。
今は、ホームセンターがある為、役割が被り多分、ハンズも苦戦してるのではないかと感じられる。
だが、ハンズにはホームセンターには無い顧客サービスがある。
今度、また、ハンズに行き、緑のエプロンの神々に会いに行くとしようか。


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気づいたら貧困層!?お金を武器に月々3万円から2000万円作る方法教えます

小久ヒロ まんが 神戸孝 監修 フィナンシャルプランナー
2016年1月22日 初版
KADOKAWA 出版社

ハケンちゃんは30半ばの女史、時給千円の派遣事務員だ。
年収200万円以下の人のことをワーキングプアと言われる貧困層のことで一旦そこに落ちてしまうとなかなか抜け出せなくなってしまうという。
ハケンちゃんはそのワーキングプアの一人であった。

そこにフィナンシャルプランナーの神戸孝氏が突然現れ、ワーキングプアの状態を抜け出す方法を指南してくれる。

つまり、資産運用。
株式投資について指南してくれるのだ。

投資というとFXやデイトレードと勘違いしてギャンブル的なことを日本人は直ぐに思ってしまう。
この本で進める株式投資とは長期投資で5年から10年スパンで考える資産運用のことだ。

投資とはいっても銀行に預けても利子がつくので投資となるが、銀行の利子でお金を倍にするには2000年かかってしまう。

多少のリスクは取らざる得ないが増やせる投資をすべきだ。
そもそも、全ての投資には大小のリスクが必ず伴う。

具体的に投資とはどのようにおこなうのか?

株に投資する場合は本来、自分の決めた会社の株を直接買う方法が普通だが投資信託と言って運用のプロを間に入ってもらい色々と任せる事ができる。

それでも、投資は素人にはハードルが高い。
そして日本には投資家が少ない、日本国としては投資家を育てたいと考えた。
少しづつ投資に慣れる事ができる投資についての修行ができる制度を作る事にした。

それが、NISAという制度だ。

NISAとは少額投資の制度で非課税だという事。
本来、株式等で得た所得は20%程度の税金を取られてしまうがNISAを利用するとそれを免除される。
株は普通100株1000株単位で売られているNISAでは年100万円が限度額なので買いたい銘柄の株が買えないという事が起こる。
そうした時は投資信託を利用する、投資信託は1万円から銘柄を指定できる。

お金に余裕がない人は毎月積み立てる方法も取れる。

NISAを実際利用する手順は
・専用口座を開設する
・金融商品を買い運用する
・2016年から年120万円まで投資する事ができる
・非課税期間は5年間
・5年後に資産の運用方法を考える

注意点としては
この制度は2023年度までという事。
専用口座を開設する場合、銀行で取り扱いできる銘柄が違うので、自分が投資したい銘柄の買える銀行に口座を作る事。
買う銘柄は一つに絞るのではなく分散させて買う事

筆者も資産運用について真剣に考えてみようかな?
と考えさせられる本書です。


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ツレがうつになりまして

細川貂々 著 幻冬社 出版社
2006年3月25日 初版
ISBN4–344–01143–0

本書は2005年にテレビドラマ化され、2011年10月に映画化された。

スーパサラリーマンのツレ(筆者の夫)がある日真顔で死にたいといって帰って来た。
最近仕事がすごく忙しくなり、毎日に必死に仕事をこなしている所だった。

すぐに病院で診察を受けた所、うつ病だと診断される。

うつ病とは何か?
うつ病とは誰でもたる可能性があり、ストレスにより脳内の神経伝達物質働きが悪くなる事だ。
完璧主義で真面目な人がなりやすいらしい。
日本人に多いタイプだ。

うつ病の初期症状は先ず
・眠れなくなる。・食欲がなくなる。

・びょうきがなかなか治らなくなる。
・背中が痛くなる。
・今までできた事ができなくなる。
・涙もろくなる。
・作業のミスが多くなる

激務の会社をツレは止める事にした。

薬が効いて状態が良くなる日もあれば、また悪くなる日もあり。
行ったり来たりの中だんだん回復していくという事らしい。

うつになると音楽が聴けなくなり、本も新聞も読めなくなる。電車にも乗れなくなる。
そうした、問題を少しづつ平気になるようになりながら、ツレは少しづつ快方に向かい難しいこともだんだん出来るようになる。

うつ病は恐ろしい病気だ、仕事を無理せず自分のできる中でやっていかないと思わぬ病になってしまう。

くれぐれも働き過ぎは気をつけよう。


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シブすぎ技術に男泣き!

見ル野栄司 著 中経出版 出版社
2010年1月20日 初版
ISBN978–4–8061–3604–0

元メカトロニクスエンジニアという経歴を持つ漫画家だという著者。
中小企業のエンジニアにフォーカスし、苦労話や面白い話を展開していく。
著者はアーケードのゲーム機を作る技術をしていたと言う。

最初は特殊な技術を開発した会社へ取材に行き、開発にまつわる話を披露する。

数学的な回路縮小の趣味から会社を立ち上げた社長。
銀行に2時間説明し出資させ、3年間利益なしの会社を大きくしていった。

1本のスピーカーで実際にそこで演奏するかのように聞こえる不思議なスピーカー。
このアイディア理屈を思いついた社長の話。
3秒で思いついて3ヶ月で開発したとのこと。
既存の音響学に囚われない発想との事。

地下数千メートルの石油を探す検層技術を開発した会社。
ソニックセンサー、機械検層装置、水晶圧力センサー等を開発している。
難しい製品加工も日本人の職人技のベテラン技術者が活躍した。
今では人工衛星から探知出来るようになった。

次に日本の歴代の発明家の物語が語られる。

世界初電子式テレビの開発者、高柳健次郎。
テレビを発明し実用化させた功績の持ち主。
小学校時代は勉強も運動も出来なかった、落ちこぼれであった。
機械にはすごく興味を持っっていた。
家が貧しかったが様々な人の助けにより大学まで行く事ができた。
そして、ブラウン管を使った電子式テレビを開発しNHKへ移籍した。
戦争のため一時期開発を中断させられるが、終戦後、東京オリンピックをテレビで中継する事ができた。

乾電池を作った屋井先蔵。
丁稚奉公から身を起こし乾電池を発明し液体電池の時代を終焉させた。
時計屋で丁稚奉公しているうちに機械に強くなった。
働きながら猛勉強したが、寝坊のため試験会場の時間に間に合わず、高等学校の受験に失敗した。
その思いから時間の狂わない電動式時計を作ろうと決意する。
電動式時計を開発中、どうしても液体電池では使えるものが作れない事に気付き、乾電池の開発を始める。
乾電池は完成したが、それを必要とする機器が無いため最初は全く売れなかった。
しかし、日中戦争が起こり乾電池の需要ができた。
そのおかげで大量注文が起こった。
その後、電池は売れに売れ大企業となった。

後半は著者の体験談によるアーケードゲーム開発の様子が語られる。

スカイシューターというゲーム機の話。
著者はゲームの内容を見てきっと売れないだろうと感じた。
だが、会社の仕事なので私情は押さえて開発を行った。
紆余曲折があり、ボールが危険なほど飛び出したり、急遽ゴールキーパーなる人形のギミックを追加したり、スロットの表示方法を変えたりと。
メーカーの立会いの日になった。
メーカーの担当者は合格を出し、ゲームセンターでデモを行う事になる
ゲームセンターで3日間デモを行ったが誰もプレイせず3日が過ぎた。
ゲーム名を変えたりして置いてみたが結局、成績は振るわず地下室の倉庫行きとなった。

Tシャツにプリクラを印刷する新タイプのプリクラの話。
ほとんど完成したが、まだ不具合があり数人で調整中、次の日にデモをするとメーカーから連絡が入り未完成のままデモ会場へ搬入する。
最初何もTシャツへの印刷が全くできなかったがヒーターを交換して無事に印刷ができるようになった。
デモは意外にも好評で100台の量産が決定した。
そうした頑張りの中著者の勤めていた会社は倒産する。
そして、会社の技術者達はそれぞれの場所へ散っていった。
その後Tシャツプリクラは別の会社が完成させゲームセンターに置かれた。

といった技術者達の物語が数々語られている。
自分も以前エンジニアだったせいか、もの凄く共感させられた。
やはり、物作りは最高である。


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マンガ入門シリーズ 家電のお買いもの!

るかぽん 著 飛鳥新社
ISBN-978-4-86410-144-8

家電の買い方のガイドブック的な内容のマンガ形式の本書。
様々な家電の購入時のセレクトポイントを面白おかしく指導してくれる。

僕もテレビやレコーダー、ホームシアター関連はある程度理解はしているが、流石に洗濯機や炊飯器、冷蔵庫、空気清浄機は知識がない。
今はインターネットで調べられるが、まず調べるにもその家電の専門用語がわからない。
そういったことも、さりげなく説明されているからとてもためになる。

第1章 薄型テレビ(液晶/プラズマ)
テレビの購入ポイントについて述べられている。
当時、エコポイントによる景気政策が行われていたので、電化製品を新しいエコな製品にリニューアルしたときにもらえるポイントで、様々な金券に替えることができた。
僕も当時テレビを新たに変え替えたのでエコポイントをヨドバシカメラのポイントに替えた。
本書でもエコポイントがもらえる当時に薄型テレビ買い替えのストーリーとなっている。
テレビの大きさや表示方式(液晶/プラズマ)液晶の表示速度(120/240)、大きさ(インチ)、録画できるできない等々…。
今やテレビもかなり安くなったので、大きくて色々な機能がついたものが買えるようになった。

第2章 電灯・LED電球
現在、白熱電球は段々減りつつあり、LED電球に代わって行っているところだ。
蛍光灯もLEDに替えられ、すべての照明はLEDになる日も近い。
しかし、値段もそれなりに高い、長持ちするのと電気を消費しないので、元が取れると良いが、そういったエピソードがつづられる。

第3章 掃除機
本当のかどうかわからないが著者の家には7台の掃除機があることになっている、その家にあるいろいろなタイプの掃除機が紹介される。
サイクロンタイプ、ハンディタイプ、紙パックタイプそして掃除ロボットの使い心地が述べられる。
ロボットタイプは新しい家電のため当時は高い値段のものを買わないと便利に使えるものではないらしい。
僕の家ではまだ使っていないので現在の状況がどうなっているかはわからない。
安くて高機能になっていれば良いが。

第4章 洗濯機
洗濯機の使い勝手が以前のものと違っていてパニック状態なった筆者が描かれストーリーが始まる。
洗濯物に異様に糸くずが付着するようになって、不便を感じていた。
ゴミ取りネットのセットする位置が洗濯機の底にあり、糸くずが浮いてしまうらしい、ゴミ取りネットを洗濯機の上部に設置して問題がかいけるする。

第5章 冷蔵庫
使っている冷蔵庫が小さいため、大きいものに買い替えようと奮闘する様子が述べられる。
最初は冷蔵庫のサイズから選んでいこうとしていたが、カタログを集め冷蔵庫に関する知識を深めていく著者。
ビタミンが増える野菜室、うまみを逃さない急速冷蔵、ラップなしでも長持ち冷蔵の野菜室、除菌機能、おいしい水での自動製氷、使いやすい移動棚等々…。
ネットで決算セールの値段の最安値時期を読み、新しいれ冷蔵庫を購入する。

第6章 携帯電話
ガラケーからスマホに代わっていく時期、携帯電話の買い替えを行う著者の様子が描かれる。
iphoneはまだこの時期Docomoから販売されていなかった為、iphoneを選択するにはDocomo以外の携帯事業者を選択しなければならなかった。
結局、著者はAndoroidの機種を選択した。

その他
第7章 エアコン
第8章 空気清浄機・加湿器・イオン発生器

家電が好きな人はニヤニヤしながら読める。
知らない人は今でも為になる。


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