小久ヒロ まんが 神戸孝 監修 フィナンシャルプランナー
2016年1月22日 初版
KADOKAWA 出版社
ハケンちゃんは30半ばの女史、時給千円の派遣事務員だ。
年収200万円以下の人のことをワーキングプアと言われる貧困層のことで一旦そこに落ちてしまうとなかなか抜け出せなくなってしまうという。
ハケンちゃんはそのワーキングプアの一人であった。
そこにフィナンシャルプランナーの神戸孝氏が突然現れ、ワーキングプアの状態を抜け出す方法を指南してくれる。
つまり、資産運用。
株式投資について指南してくれるのだ。
投資というとFXやデイトレードと勘違いしてギャンブル的なことを日本人は直ぐに思ってしまう。
この本で進める株式投資とは長期投資で5年から10年スパンで考える資産運用のことだ。
投資とはいっても銀行に預けても利子がつくので投資となるが、銀行の利子でお金を倍にするには2000年かかってしまう。
多少のリスクは取らざる得ないが増やせる投資をすべきだ。
そもそも、全ての投資には大小のリスクが必ず伴う。
具体的に投資とはどのようにおこなうのか?
株に投資する場合は本来、自分の決めた会社の株を直接買う方法が普通だが投資信託と言って運用のプロを間に入ってもらい色々と任せる事ができる。
それでも、投資は素人にはハードルが高い。
そして日本には投資家が少ない、日本国としては投資家を育てたいと考えた。
少しづつ投資に慣れる事ができる投資についての修行ができる制度を作る事にした。
それが、NISAという制度だ。
NISAとは少額投資の制度で非課税だという事。
本来、株式等で得た所得は20%程度の税金を取られてしまうがNISAを利用するとそれを免除される。
株は普通100株1000株単位で売られているNISAでは年100万円が限度額なので買いたい銘柄の株が買えないという事が起こる。
そうした時は投資信託を利用する、投資信託は1万円から銘柄を指定できる。
お金に余裕がない人は毎月積み立てる方法も取れる。
NISAを実際利用する手順は
・専用口座を開設する
・金融商品を買い運用する
・2016年から年120万円まで投資する事ができる
・非課税期間は5年間
・5年後に資産の運用方法を考える
注意点としては
この制度は2023年度までという事。
専用口座を開設する場合、銀行で取り扱いできる銘柄が違うので、自分が投資したい銘柄の買える銀行に口座を作る事。
買う銘柄は一つに絞るのではなく分散させて買う事
筆者も資産運用について真剣に考えてみようかな?
と考えさせられる本書です。
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