あなたは常識に洗脳されている 本当の自由を手に入れる考え方と、その方法

苫米地英人 著 出版社 大和書房
2010年9月5日 初版
ISBN978-4-479-79299-4

あなたは、奴隷でしかないー。
という一文で本書は始まる。

僕らはみな多かれ少なかれ何かに洗脳されている。
それは意図的かまたは家族の躾等という形で行われる。
この世界で生きているということはなにかの洗脳を受けなければ生きていけないのだ。
そういった真実を本書は語る。

・メディアによる「常識」という洗脳

日本の少子化は問題だとメディアでは騒いでいるが、実際は人口が少ないほうが食料が足りないこともなく資源も枯渇せず土地も広く使える。
日本のような狭い国土に1億人は多すぎる人口だからもっと少なくなって構わない。
少子化による年金問題がメディアではよく報道されているが年金というのは本来自分が払ったものが返ってくるというシステムなのだが、政府や政治家が自分たちの利益のために集めた金を天下りや政治資金に使ってしまって、今では賦課制度になってしまった。
本来は人口減少を問題にしているのにお金の問題にメディアはすりかえて報道している。

・なぜ洗脳されてしまうのか

親・学校の教育・テレビ、新聞などのメディアが主に洗脳をしてくる。
なぜこれらのものに洗脳されるのか。
それは、思考がゼロになってしまうからだ
入社して何年かすると皆、奴隷サラリーマンになってしまう。
3年以上、会社に教育をされると思考がゼロになってしまうからだ。

・学校教育は奴隷を作るシステムだ

ほとんどの人は「資本主義が良い」と言うが資本主義とは株主主義ということだ。
本当の資本家は全世界で0.001%しかいない。
つまりそれ以外の者はこの資本家たちに仕える奴隷として教育をされるという。
日本の国会議員の25%は世襲議員で親や祖父が国会議員の場合、国会議員になるのは普通の人より1万倍なりやすいという。
つまり、学校教育から既に支配層に都合のいいように奴隷洗脳教育がなされる。

・独自のスクープをとれないメディアはいらない

日本の四大新聞(朝日、毎日、読売、産経)は必要ない。
なぜなら、四大新聞の記事には独自のスクープ記事がほとんどないからだ
すべて、共同通信と時事通信の配信か後追い記事だからだ。
それ以外は、記者クラブで発表される政府、警察、経団連からの偏った発表ぐらいである。
ニュースはテレビ、Webのほうが速報性があるし、同じことが書いてあるだけだから必要のないメディアだ。

・有機野菜の危険性を知る

「有機野菜」を安全だと思っている人は、すでに洗脳されている。
なぜなら、農薬も使わずに虫がたからない野菜は既に野菜が虫に有毒な物質を合成している進化した野菜だからだ。
農薬を使って育てた野菜より10倍ものアレルゲンを含んでるという報告もある。
単に「有機栽培」が安全だと妄信しないことだ。

・国際法上、日本は独立国家ではない

憲法9条を改正するべきかどうかの議論が活発に行われている。
しかし、そんな議論をすること自体が間違ってりる、日本は独立国家ではないからだ。
日本には戦争を起こす権利すらない。
サンフランシスコ講和条約で日本の独立は認められていない。
条約の原文と日本の和訳に大きな隔たりがある。
連合国は、日本国及の人民による日本とその領域の十分なる自治を認める」となっており。
自治権と外交権のうち自治権しか認められていない。

等々…常識と真実が違っていて、力の強いものの利益のために洗脳がおこなわれている。
洗脳されな脳を鍛えるのは常に報道される内容や常識とされている事柄に対して疑問を抱きながらその事柄ひとつひとつはどのような意図があるのかを考えながら聞くという姿勢が大切だという。

多少、SFじみた内容もあるがとても面白い。


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