森永卓郎 著 出版社 角川新書
2007年10月30日 初版
ISBN978–4–8275–5010–8
バブル崩壊以降、一億総中流と言われた日本にも格差時代が到来し、年収300万以下の収入の人々が増えてきた、そんな時代に発行された本書である。
今でもテレビで見掛ける経済アナリスト森永卓郎氏が著者である。
バブルが破裂はしたがまだ景気はまだどん底までは落ちていない時代、小泉純一郎が総理大臣として政治を主導していた。
この頃、まだデフレではなかった。
ばぶる崩壊から失業率は5%代から回復し4%代になった。
この記事を書いている2017年5月現在は失業率2.8%となっていることから、景気はどんどん後退しつつある事は察しが付く。
そんな中、この景気後退期をどの様に考えて暮らしていけば良いかという考えが掲載されてはいるが、今となっては時代が立ちすぎた為、参考になる事はあるだろうか。
読む価値はないかもしれない。
あの時代は年収がどんどん下がっていき格差がどんどん開いていった。
格差社会となり変わっていくライフスタイル。
ネットカフェ難民やニートの問題がクローズアップされ報道される。
こうなってしまった時代の資産運用の方法。
老後の暮らし方。
等々が書かれている。
ホワイトカラーエグゼプションやサマータイムの導入など、今ではまったく報じられない問題も提示されている。
そのまま、現代に応用できるかは疑問だテクノロジーもあの頃より格段に進歩している、ひとつの通り過ぎた時代から現代まで積みかさねたマクロ経済の歴史の一端として読む価値はあるかもしれない。
スポンサードリンク